米Microsoftの「Bing」、UI改良などのアップデートを計画


 米Microsoftは25日、同社開発によるサーチエンジン「Bing」の一部機能などをアップデートする計画を発表した。ユーザーインターフェイス(UI)、リアルタイム検索結果、ローカル検索機能の改良が含まれている。

 改良点の1つ目は、Bingの検索絞り込み機能を、画面左欄だけでなく、上部にも配置するというものだ。これまでの調査で、左欄の検索絞り込み機能「Quick Tab」が多く使われていることが判明した一方で、利用者の滞在時間も伸びてしまっていた。そのため、より素早く絞り込みができるよう、一部の絞り込み機能を、検索結果ページ上部にもタブ形式で配置する。このタブは検索内容によって変わり、より素早く目的の結果が得られるようにすることを目標としている。

 2つ目は、リアルタイム検索だ。例えばニューヨーク・タイムズ紙を検索すると、これまでは新聞社の公式サイトと、「国際面」「ビジネス面」などへの直接リンクが表示されていたが、これに加えてTwitterなどで多く共有されている記事が数本、リアルタイムで表示される。Bingは、Twitterとの提携を2009年10月から始めており、こうしてリアルタイム検索を他の分野にも生かしていく考えだ。

 3つ目に、地図検索サービスのBing Mapsにおいて、新しく「foursquare Map App」を追加することを明らかにした。「foursquare」とは、現在人気急上昇中の地域密着型ソーシャルサービスで、地元で起きている出来事を素早く知ることができる特徴がある。「foursquare Map App」を利用すると、人気スポットや、はやっている事柄などの地域密着情報をBing Mapsの地図上で素早く入手できるようになる。

 Microsoftでは、これら一連の改良のテストを徐々に開始し、春ごろまでに公開する計画だ。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2010/3/26 11:57