Aterm最新製品、無線LANルーターで初の「ひかりTV」動作確認認定


 NECとNECアクセステクニカは12日、同日より販売を開始した無線LANルーターの新製品「AtermWR8700N(HPモデル)イーサネットコンバータセット」が、NTTぷららの運営する映像配信サービス「ひかりTV」の動作確認試験に合格したと発表した。無線LANルーターとしては初めてだという。

 認定を受けた「AtermWR8700N(HPモデル)イーサネットコンバータセット」は、IEEE 802.11n/a/b/gに準拠したAtermシリーズの最新モデル「AtermWR8700N(HPモデル)」と、無線LANコンバーター子機「AtermWL300NE-AG」のセット製品。オープンプライスで、店頭予想価格は2万円前後。

 「AtermWR8700N(HPモデル)」は、アンテナ構成が送信×2、受信×2で、理論値で最大300Mbps、実効で最大180Mbps以上の無線LAN通信が可能だという。なお、「HPモデル」とは「ハイパーロングレンジモデル」の略。


無線LANルーター「AtermWR8700N(HPモデル)」無線LANコンバーター子機「AtermWL300NE-AG」

 NECによると、無線LANの通信品質は環境の影響を受けやすいため、高品質
な映像を高速かつ安定して伝送することが困難だったという。これに対して同製品では、動画や音声などのデータを優先的に伝送できる無線LANのQoS規格「WMM(Wi-Fi Multimedia)」に対応するとともに、ブロードバンド映像配信サービスなどのストリーミングデータを安定的に伝送できる「TVモード」を搭載しており、こうした優位性が評価されたものと考えられるとしている。

 NECでは、他の映像配信サービスとの接続検証や、DLNA対応のハードディスクレコーダーに録画した番組を無線LAN経由で別室のテレビで視聴する接続検証も進めているという。今後、接続検証済みのサービスや機器を同社サイトで順次掲載していく予定だ。

 今回スタートしたひかりTVの動作確認済み機種認定制度は、NTTぷららが基準を定め、第三者機関に動作検証試験を委託して進めているもので、今後も認定製品が見込まれている。NTTぷららでは、ひかりTVのサイトで認定製品の紹介ページを開設する予定だ。


「ひかりTV」動作確認済みマーク

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(永沢 茂)

2010/4/13 06:00