フジテレビ、独自のミニブログサービス「イマつぶ」提供開始
フジテレビジョンは13日、独自のミニブログサービス「イマつぶ」を開始した。見てわかるように「今つぶやく」の略で、Twitterライクな機能を提供する。利用は無料だが、フジテレビIDの登録(無料)が必要となる。PCや携帯電話、iPhoneに対応する。
「イマつぶ」のログインページ | 「イマつぶ」のつぶやき入力ページ |
「イマつぶ」は、140文字以内のつぶやきを投稿してユーザー同士でコミュニケーションできるサービスだが、絵文字やデコメに対応していることがTwitterとの差別化ポイントという。また、1つのIDで3個の「つぶやきネーム」とそれに対応したプロフィールを登録できるため、職場やプライベート、本名とニックネームなどで使いわけられるとしている。
つぶやきには、Twitterでいうところのハッシュタグに相当する「話題」を設定できるほか、同じくRT(Retweet)に相当する「広める」ボタンや、あるユーザーのつぶやきに返信できる「返信」機能もある。他のユーザーをフォローするには、「購読する」ボタンをクリックすればいい。自分が購読しているユーザーと自分を購読しているユーザーの数を表示する点もTwitterと同様だ。
写真を添付してつぶやくことも可能だが、保存されるのは30枚までで、以降は古いものから順に消去される。また、30日以上経過した画像も消去される。
「イマつぶ」の初つぶやきセレモニーに登場した女優の上戸彩さん |
●Twitterとは異なる、19~24歳の若者層がターゲット
「イマつぶ」は、フジテレビが当日開設した同社の第2公式サイト「1924.jp」のコンテンツ第1弾として公開したものだ。
19~24歳をコアターゲットとしたフジテレビの第2公式サイト「1924.jp」 |
「1924」とは、その後の人生の価値観を大きく左右するタイミングである19~24歳を応援するために同社が開始したプロジェクトの総称。デジタルネイティブ世代である19~24歳をコアターゲットとして、テレビ番組とWebコンテンツを連動させたコンテンツを展開していく。
同プロジェクトでは当初、「1924」世代の若者が出演して仕事や生き方などをテーマに意見を述べ合うトークドキュメンタリー番組「1924」(毎週金曜25時05分~25時35分、4月16日スタート)、深夜ではフジテレビ初という帯ドラマ「東京リトル・ラブ」(毎週月曜~木曜24時35分~24時45分、4月26日スタート)を放映。「イマつぶ」では、「1924」に出演する若者や、番組のプロデューサーやディレクターなどもアカウントを取得し、視聴者とコミュニケーションを創出していくという。
フジテレビ執行役員デジタルコンテンツ局長の大多亮氏は、Twitterの利用者は比較的高所得層で平均年齢も30代と高めと言われていることから、「イマつぶ」ではもっと下の「1924」世代が、携帯電話から絵文字やデコメ、写真を簡単に投稿できるよう考慮したと説明する。
「1924.jp」サイトではこのほか、同世代のスポーツ選手やミュージシャンのインタビュー記事なども掲載していく。
フジテレビ執行役員デジタルコンテンツ局長の大多亮氏(右)と、記者会見の司会を務めたフジテレビの加藤綾子アナウンサー(左) |
大多氏は、まずは1年間で10万人の利用者を獲得したいと述べ、さらに50万~100万人に発展するようであれば、広告展開や有料サービスも検討すると説明する。有料サービスとしては、デコメの種類を増やしたり、写真の容量を拡大することなどを想定している。
13日に開催された「1924」プロジェクトの記者会見には、女優の上戸彩さんも登場。「イマつぶ」のサービス開始合わせて初つぶやきセレモニーが行われ、「今夜9時、『絶対零度』観てね!」と投稿し、自身が新米刑事役で主演するフジテレビの新ドラマをアピールした。
関連情報
(永沢 茂)
2010/4/13 17:52
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