Google AdSenseの収益分配率を初公開、サイト運営者の取り分は68%


 グーグルは24日、サイト運営者向けに提供しているコンテンツ連動型広告サービス「Google AdSense」で発生する広告収益の分配率を初めて公表した。同社はAdSenseで広告主から得た広告収益のうち、68%をサイト運営者に支払っているとしている。

 Google AdSenseでは主に、Webサイトのコンテンツに関連した広告を表示する「コンテンツ向け AdSense」と、サイトに設置したカスタムGoogle検索エンジンの検索結果に広告を表示する「検索向け AdSense」という2つのプロダクトがある。

 Google AdSenseを導入するサイト運営者の大多数が利用している「コンテンツ向け AdSense」では、サイト運営者が広告収益の68%を受け取るという。32%はグーグルの取り分。この分配率は「コンテンツ向け AdSense」を開始した2003年以降、変わっていない。

 これに対して、「検索向け AdSense」を利用するサイト運営者は、広告収益の51%を受け取っている。残りの49%はGoogleの取り分となっている。この分配率は、「検索向け AdSense」を開始した2005年以降、変わっていない。

 なお、「コンテンツ向け AdSense」と「検索向け AdSense」の収益分配率は、大規模なサイト運営者の場合では異なる場合がある。また、通常の収益分配率も将来的に変更する可能性があるとしたが、現時点では変更予定がないと説明。今後数カ月間で、Google AdSenseの管理画面上に「コンテンツ向けAdSense」と「検索向けAdSense」の収益の分配が表示されるようになるという。

 このほかグーグルは、「フィード向けAdSense」「ゲーム向けAdSense」「モバイルアプリケーション向けAdSense」なども提供している。ただし、これらは発展途上で、費用を研究中であるという理由から、収益分配率を明らかにしていない。


関連情報

(増田 覚)

2010/5/25 12:36