中国Hanvon社、電子ブックリーダーとタブレット端末発表「世界一を目指す」


 中国のHanvonは1日、台湾で開催されているComputexにおいて、タブレット端末「TouchPad B10」と電子ブックリーダー「WISEreader N618」を発表した。

 Hanvonは、2008年7月に中国で電子ブックリーダーを発売。2009年8月には中国国内シェアでトップに立ち、世界市場シェアでも2位だとしている。同社では、端末だけでなく、無線LANにより接続できる電子ブックストア、新聞社、出版社、図書館向けの出版プラットフォームなどを含む複合的なビジネスモデルにより、「電子ブックリーダー市場で世界一になる」ことを目指している。


電子ブックリーダー「WISEreader N618」タブレットPC「TouchPad B10」

 電子ブックリーダー「WISEreader N618」は、6インチで解像度が800×600ピクセルのE-ink社製電子インクを採用。手書きでノートを書き込むことができ、無線LANを内蔵。対応フォーマットは、EPUB、PDF、HTML、TXT等で、メニューは英語だ。ストレージメディアとして標準でMicroSDカード4GBを内蔵、MicroSDは最大32GBまでをサポートする。重量は260g、サイズは、176.6×124.8×10.5mm(縦×横×厚)。OSにはWindows CE 5.0を採用し、将来的にはMicrosoft Word、Excel、PowerPointが利用可能になる見込みだ。

 同時発表されたタブレットPC「TouchPad B10」は、OSはWindows 7 Home Premium(32bit版)を搭載。Intelの最新型超低電圧プロセッサー「CULV」プラットフォームを採用し、チップセットはIntel GS45、CPUはIntel Celeron ULV 1.3GHzを搭載する。

 ディスプレイは解像度1024×600の10.1インチ静電式タッチパネル液晶を採用。メモリーは2GB、HDDは250GB、130メガピクセルのカメラと802.11 b/g準拠の無線LAN、Bluetoothを内蔵する。

 重さは約990g、サイズは253×168×18mm(横×縦×厚)、となっている。Hanvonによる手書き認識ソフト、OCRソフト、読み上げソフト、顔認識ソフトなどがオプションで提供される。


関連情報

(青木 大我 taiga@scientist.com)

2010/6/3 12:19