NICTと慶應義塾大学、認証基盤ソフトを開発し無償公開


 独立行政法人情報通信研究機構(NICT)と慶應義塾大学理工学部情報工学科寺岡研究室は1日、共同で認証基盤ソフトウェア「freeDiameter」「DiamEAP」を開発し、オープンソースで無償公開した。

 NICTと慶應義塾大学では、RADIUSの後継となる認証・課金プロトコル「Diameter」の仕様を基にプログラムを開発し、オープンソースとして「freeDiameter」「DiamEAP」を無償公開した。NICTが開発した「freeDiameter」は、基本機能(RFC 3588)を実装、慶應義塾大学が開発した「DiamEAP」は、ネットワークアクセス制御(RFC 4072、EAP-TLS、EAP-MD5)を実装している。

 両ソフトは、汎用性の高いC言語で開発しており、自由度の高いライセンスのためプログラム改変の制約も少なく、活用や応用が容易であることが特徴。通信ネットワークの研究者や開発者が利用することで、認証を要するサーバーなど様々なソフトへの組み込みや、新たなセキュア通信プロトコルの開発が容易になるとしている。


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(三柳 英樹)

2010/11/2 14:05