国内のすべてのWindows Live IDで、「Office Web Apps」が利用可能に

「Windows Live」最新版への移行が完了


SkyDriveに保存してあるPowerPointドキュメントを、「Office Web Apps」で開いた状態(Windows Live 日本チームブログより)

 マイクロソフト株式会社は8日、各種サービスの強化を夏から段階的に進めていた「Windows Live」について、最新版への移行を完了したと発表した。約510万人いるという日本の「Windows Live Hotmail」ユーザー(=Windows Live ID)全員が、ウェブベースのオフィス統合アプリである「Office Web Apps」を利用できるようになるとしている。Office Web Appsはこれまで、「Office 2010」のユーザーに優先して提供されていた。

 これにより、ウェブメールサービスのHotmailやオンラインストレージの「Windows Live SkyDrive」と、Office Web Appsを連携して利用できるようになった。メールに添付されたOfficeドキュメントをそのままウェブブラウザー上で閲覧・編集したり、それをSkyDriveで保存・共有するといった具合だ。

 Hotmailではこのほか、メールボックス容量の実質無制限化がなされたほか、SkyDriveと連携することで最大10GB分の写真を1通のメールで送信できるようになった。また、国内の主要携帯電話や各種スマートフォンへの対応、Microsoft SmartScreenテクノロジーによる迷惑メール対策の向上も図られている。

 また、SkyDriveでは、保存した.wmv形式の動画をストリーミング再生可能になった。

 Windows Liveのアプリケーションとしては、「Windows Live メール」「Windows Live Messenger」「Windows Live フォト ギャラリー」「Windows Live ムービー メーカー」「Windows Live Mesh」「Windows Live ファミリー セーフティ」がある。これらは「Windows Live Essentials 2011」パッケージとして一括してダウンロードできる。対応OSはWindows Vista SP2以上。

 Windows Liveの各サービスおよびアプリケーションは、Windows Live IDがあれば無料で利用できる(Windows Live Hotmailのメールアドレスは、Windows Live IDとして利用可能)。


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(永沢 茂)

2010/12/8 14:03