ベッコアメの浅草データセンターも「フリービットクラウド」の基盤に


フリービットの石田宏樹代表取締役社長(14日に行われた決算説明会で)
「フリービットクラウド」のロゴ

 フリービット株式会社は、同社グループで提供しているクラウドサービスについて、2011年1月1日より「フリービットクラウド」という新ブランドに統合して展開していくと発表した。

 フリービットグループのクラウドインフラ事業はこれまで、フリービット本体、フリービットクラウド株式会社(旧メディアエクスチェンジ株式会社)、株式会社ドリーム・トレイン・インターネット(DTI)、ベッコアメ・インターネット株式会社というように、複数の会社・ブランドで展開しており、フリービット自体のブランドによるサービスはなかった。

 今回、「グループの総力を挙げて、仮想化を中心としたクラウド領域に進出する」(フリービットの石田宏樹代表取締役社長)として、グループすべてのクラウドインフラサービスを統合することにした。個人・SOHO向けに提供している月額490円のVPSサービス「ServersMan@VPS」から、データセンター自体を運営する規模の法人向けVDCまでのフルラインナップがそろうとともに、専用線やVPNなどの接続サービス、メールなどのクラウドアプリケーションも含まれる。

 各サービスはすべてパッケージ化し、どのルートからでも販売できるようにするという。これにより、例えば、ServersMan@VPSの中からシームレスにデータセンターの中のリアルサーバーを使用したり、クラウドアプリを組み合わせるといったことが可能になるとしている。

 フリービットのVDCが「GREE Platform」の推奨インフラ基盤として採用されたことを背景に、ソーシャルアプリ会社向けの専用パッケージも開発する予定だ。

 ベッコアメの浅草データセンターは、フリービットクラウドのサービス基盤とするために整備を進める。ベッコアメは独立系ISPの草分けで、現在は株式会社フルスピードの100%子会社としてデータセンター事業をメインにしているという。フルスピードは今年8月、フリービットの子会社となっている。


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(永沢 茂)

2010/12/15 06:00