ヤマハ、ネット経由で音楽セッションできる「NETDUETTO」ベータ版無料公開


 ヤマハ株式会社は6日、インターネット経由で音楽セッションを行うことができるWindows向けアプリケーション「NETDUETTO β(ネットデュエット・ベータ)」の無償配布を開始した。対応OSはWindows 7/Vista/XP。

 「NETDUETTO β」は、ヤマハが2010年10月に発表した「NETDUETTO」の技術を活用したWindows向けアプリケーション。ユーザーは、サーバー上にある仮想的な「セッションルーム」に入室することで、同じ「セッションルーム」にいる参加者と双方向の音声のやりとりが可能になる。

 実際に通信可能な接続人数や音質は、オーディオインターフェイスの性能や回線の品質、混雑具合などによって変化するが、音質面では44.1kHz/22.05kHz/11.025kHzのサンプリング周波数から選択でき、最大4人までの接続が可能。試作アプリケーションでは、東京都内の家庭用光回線を使用し、30msec以下で接続できるケースを確認しており、音の速度に換算すると10mほど離れた相手と合奏を行うという状況に相当するとしている。

 今後の展開としては、ニワンゴが提供する動画サイト「ニコニコ動画」の生放送サービス「ニコニコ生放送」において、「NETTODUETTO β」が楽しめる新サービスの提供を今冬に開始する予定。ヤマハでは、ライブや音楽イベントでの活用、ゲーム、カラオケ、SNSとの連携、ネット上での音楽サービス会社、プロバイダーや回線業者との協業などを視野に入れ展開を図っていくとしている。


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(三柳 英樹)

2011/1/7 13:32