IDC、通信サービス市場はモバイルの普及で固定が減少と予測
IDC Japanは、固定系通信サービスを中心とした国内の通信サービス市場の調査結果と予測を発表した。2010年の固定系通信サービス市場は4兆6946億円で、前年比で成長率がマイナス1.7%になった。
同社の調査によれば、音声、IP電話、ブロードバンド、IPTV、法人WANサービスなど国内の固定系通信サービスの、エンドユーザーに対する売上額は4兆6946億円になり、前年比で成長率マイナス1.7%と縮小する結果になっている。市場の飽和などで縮小傾向は続くとし、2014年まではマイナス成長が続き、2014年のエンドユーザー売上高は6595億円になると予測している。
音声回線、固定系ブロードバンド回線は、2010年は合計で7330万回線で、前年比でマイナス3.5%、回線数にして270万回線の減少となった。同社では「固定系回線を持たずにモバイル回線だけを利用する世帯が増えている」と要因を分析しており、LTEなど、より高速なモバイル回線が登場していることで、固定系の回線は減少が続くとみている。
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(太田 亮三)
2011/1/20 20:04
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