Google Docsにラベルのような分類機能、ファイル管理・検索を効率化


 米Googleは1月31日、「Google Docs(Google ドキュメント)」のドキュメントリストを改良したと発表した。Gmailのラベルのようにファイルを分類しておける「コレクション」機能を導入したほか、検索や絞り込み機能も強化した。

新しくなったドキュメントリスト

 ドキュメントリストの左側にあるナビゲーションパネルには、「すべてのドキュメント」「スター付き」といった項目で該当する文書をリストアップ表示するビュー機能があるが、今回、「ホーム」という項目が追加された。Google Docsにログインした際に最初に表示されるビューのため、よく開く文書などを追加しておくことでアクセスしやすくなる。

 同じくナビゲーションパネルにおいて、従来は「マイ フォルダ」「共有フォルダ」となっていた項目が「マイ コレクション」「共有コレクション」に置き換わった。Googleによれば、このコレクションという機能は、ラベルとフォルダのいい部分を組み合わせたもの。1つのメールに複数のラベルを設定しておけるGmailのラベル機能のように、1つのファイルを複数のコレクションに含めておける。コレクションの階層管理や他のユーザーとの共有も可能だ。

 検索機能では、さまざまな絞り込みフィルターを搭載したという。テキストやスプレッドシート、PDF、画像、動画といったファイルの種類のほか、公開設定やオーナー権限から絞り込めるメニューとなっている。また、すべてのビューにおいて、優先度によるソート機能が追加され、重要と思われるファイルをリスト最上部に表示できる。Gmailの「優先トレイ」のような機能だという。もちろんファイルの名称や更新日時によるソートも可能だ。

 このほか、ドキュメントリストの右側に詳細パネルを設けた。ドキュメントリストで選択したファイルのプレビューが表示され、動画ファイルの場合はGoogle Docs上で再生も可能だ。詳細パネルには、共有設定などのステータスも表示される。

 複数ファイルを選択する場合のインターフェイスは、チェックボックスで指定する代わりに、ShiftキーやControlキーを併用する方式に変更した。


関連情報


(永沢 茂)

2011/2/1 19:26