ESRIジャパン、東北地方太平洋沖地震の復興支援でGISソフト無償提供


 ESRIジャパン株式会社は16日、東北地方太平洋沖地震の復興支援のための活動として、同社のGIS(地理情報システム)ソフトを無償提供することを発表した。

 今回の震災の復興支援を直接行うための目的に限り、同社の「ArcGIS」シリーズをはじめとしたGISソフト群や、データ製品の「ArcGISデータコレクション」のライセンスを無償で提供する。申し込みは、同社の申し込みサイトでフォームに記入して申請する。

 GISとは、デジタル地図上で位置情報を持ったさまざまなデータを表示・加工・解析するためのシステム。災害状況や避難所の位置、道路状況などの把握や、水道・ガス・電気などのライフラインの管理、都市計画の立案といった幅広い用途に活用できる。

 ArcGISは世界で高いシェアを誇るGISソフトで、日本でも官公庁や学術関係、大企業を中心に広く普及している。その機能の豊富さや使いやすさには定評があるが、ライセンスが数十万円以上もする高価なものだ。今回の無償提供は、被災者の救援活動や復興支援活動に大いに役立つと考えられる。


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(片岡 義明)

2011/3/18 00:00