JAXA、超高速インターネット衛星「きずな」で岩手県を支援
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、東日本大震災により通信設備に大きな被害を受けた岩手県に対し、超高速インターネット衛星「きずな」の実験の一環として、可搬型地上アンテナ、テレビ電話会議システム、無線LANと、通信設備の設置・運用のための要員5人を岩手県に派遣した。
岩手県からの要請を受けた文部科学省の依頼に基づいたもので、岩手県災害対策本部では、固定電話や携帯電話などの通信設備が全て使えなくなった被災地(釜石市)と県庁対策本部の間の通信に「きずな」を利用する。
システムの設置により、岩手県庁と釜石市の現地対策本部間のハイビジョンTV会議による情報共有、IP電話による情報共有、安否情報発信などが可能となる。
スカパーJSAT株式会社も、東日本大震災の被災地に対する衛星通信サービスの支援を行うと発表した。災害復旧のための各機関の利用を最優先としてトランスポンダ(衛星中継機)の割り当てを実施するとともに、電力会社間の利用帯域の融通を支援。超小型地球局を利用した衛星通信サービス「VSATサービス」を、支援要請に応じて随時貸し出しを行う。
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(三柳 英樹)
2011/3/18 16:06
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