「Google eBooks」を組み込んだ初の電子書籍リーダー、iriverが米国で発売


iriver Story HD

 米Googleは11日、「Google eBooks」を組み込んだ初の電子書籍リーダー「iriver Story HD」が17日に米国で発売されると発表した。全米のTarget店舗やTarget.comにて139.99ドルで販売される。

 Google eBooksは2010年12月に米国で公開された。著作権やライセンス上の理由から、米国内でのみ提供されており、日本からは利用できない。

 これまでGoogle eBooksで購入した書籍は80の電子書籍リーダーで読むことができた。しかしAdobe Digital Editionsソフトから電子書籍をダウンロードし、パソコンに接続して、電子書籍リーダーに転送する必要があり、不便を伴っていた。

 今回発売されるiriver Story HDは、Google Books APIを本体に組み込んだ上に、Wi-Fi(IEEE 802.11b/g)を使用するため、パソコンに接続することなく、直接電子書籍を購入・ダウンロードできる。これは米Amazon.comのKindleや米Barnes & NobleのNookなどでも実現されている機能だ。

 iriver Story HDは、6インチ(768×1024ピクセル)の16階調グレースケールE-inkディスプレイと、QWERTYキーボードを備えている。本体サイズは127.5×190.4×9.3mm(横×縦×厚さ)で、重さは207g。1800mAhのリチウムポリマーバッテリーを内蔵しており、1回の充電で約6週間(待機時)または1万4000ページの表示が可能だという。ストレージは内部が2GB(システムストレージの1.4GBを含む)、外部がSDHCカード(最大32GB)で、最大1500冊の電子書籍を保存可能。

 電子書籍フォーマットはPDF/EPUB/TXT/FB2/DJVUに対応するほか、Comics ViewerでZIP(JPG/BMP/PNG/GIF)も表示可能。また、DOC/DOCX/XLS/XLSX/PPT/PPTX/HWPというオフィスドキュメントにも対応する。

 なお、139.99ドルという価格設定は、KindleやNookと同じ。前機種の「iriver Story」と同価格据え置きでの発売となる。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2011/7/12 12:25