朝日新聞社がニコ生で科学対談番組、岐阜県・神岡鉱山の地下1000mから生中継


重力波アンテナの原型機「CLIO」(写真提供:東京大学宇宙線研究所重力波グループ)

 株式会社朝日新聞社は、「地底1000メートル、ノーベル賞の『神岡』から生中継! アインシュタインの宇宙を捕まえる」と題した対談番組を、「ニコニコ生放送」において7月24日16時から放送すると発表した。

 神岡とは、岐阜県飛騨市神岡町の山間にある、東京大学宇宙線研究所神岡宇宙素粒子研究施設のこと。神岡鉱山内の地下1000mに、ニュートリノを観測する巨大な装置「スーパーカミオカンデ」を有することで知られる。これをはじめ宇宙の謎に迫る世界最先端の研究施設が整備されているとし、1辺が3kmの巨大なL字形重力波アンテナも数年のうちに同じく地下に建設される見通し。

 対談番組は、朝日新聞社の言論・解説サイト「WEBRONZA」が実施するもので、「重力波」がテーマ。東京大学宇宙線研究所長の梶田隆章教授と朝日新聞社の尾関章編集委員が出演し、「地底からの重力波検出はどのように行うのか」「その意義はどこにあるのか」など、「アインシュタインの遺した宿題に迫る」としている。関係者だけが立ち入ることができる施設内部も紹介する。

 視聴者からTwitterで寄せられた質問に回答するコーナーも設ける(ハッシュタグは「#webronza0724」)。また、当日の模様は後日、WEBRONZAにおいてインタビュー全文をテキスト採録する。

 WEBRONZAでは、国内外の科学研究の現場に踏み込んで科学者にインタビューする生放送番組を、ニコニコ生放送と連携してレギュラー展開していく予定だ。


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(永沢 茂)

2011/7/20 06:00