KDDIとBIGLOBEが「フレッツ 光ネクスト」のIPv6ネイティブ接続を提供開始


 日本ネットワークイネイブラー株式会社(JPNE)は26日、ISP事業者向けに、NTT東西の「フレッツ 光ネクスト」を利用したIPv6インターネット接続の提供を開始した。提供地域はNTT東西のフレッツ 光ネクスト提供エリア。

 NTT東西では、「フレッツ 光ネクスト」のIPv6接続サービスとして、トンネル方式(IPv6 PPPoE)とネイティブ方式(IPv6 IPoE)の2方式を採用している。トンネル方式については6月1日から、ネイティブ方式については7月19日から提供を開始しており、今回JPNEがネイティブ方式によるISP向けのIPv6接続サービスの提供を開始した。

 利用するユーザー側にとっては、トンネル方式の場合にはIPv6 PPPoEに対応するアダプターを設置する必要があるが、ネイティブ方式の場合には特別な機器は必要ない。ただし、ネイティブ方式を利用できる事業者は、NTT東西の設備の都合により、JPNE、BBIX株式会社、インターネットマルチフィード株式会社の3社に限定されている。このため、ネイティブ方式によるIPv6接続サービスを提供するISPは、3社のいずれかのローミングサービスを利用する形となる。

 JPNEは、ISP事業者向けにIPv6インターネットを提供するためのネットワーク設備などをローミングサービスとして提供する合弁会社として、KDDI株式会社、日本インターネットエクスチェンジ株式会社、NECビッグローブ株式会社(BIGLOBE)、ニフティ株式会社、株式会社朝日ネット、丸紅アクセスソリューションズ株式会社の6社を株主として設立された。

 株主企業の中では、KDDIが「au one net Bフレッツコース」の利用者向けに、オプションサービスとしてネイティブ方式によるIPv6接続サービスの提供を発表。7月27日に提供を開始する。また、BIGLOBEも「BIGLOBE光パックNeo with フレッツ」など、フレッツ 光ネクストの利用者向けにIPv6接続の申し込みを開始した。

 KDDI、BIGLOBEのサービスとも、利用にあたってはNTT東西の「フレッツ・v6オプション」を申し込んだ上で、ISPへの利用申し込みが必要となるが、新たな周辺機器の設定や接続設定は不要。追加料金も必要としない。


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(三柳 英樹)

2011/7/26 18:15