「Sleipnir 3 for Windows」がついに最後?のRC版に、新たにタッチ風UI導入


 フェンリル株式会社は27日、ウェブブラウザー「Sleipnir 3 for Windows RC FINAL」を公開した。Windows 7/Vista/XPに対応しており(Windows XP SP3以降を推奨)、同社サイトより無料でダウンロードできる。

 Sleipnir 3 for Windowsは、フェンリルがWindows用ウェブブラウザーの次期メジャーバージョンとして開発中のもので、すでに今年4月の時点でRC(リリース候補)版が公開されていた。その後、RC2、RC3と進化し、今回、RCとしての最終版になったかたちだ。

 ソフトウェアのRC版というと通常は主な機能が固まった段階だが、フェンリルによれば、今回のRC FINALで「その装いが大きく様変わりした」。ここに至ってタブレット/スマートフォンのタッチインターフェイスのように操作できる新機能「TouchPaging」に対応したほか、フルスクリーン画面を新デザインにした。

新機能「TouchPaging」によるタブ切り替えのイメージ

 TouchPagingは、右クリックをタッチジェスチャーに見立てて操作を行う仕組み。例えば、右クリックしながら左右にスワイプするよう動かせば、表示しているウェブページが横にスクロールしてタブを切り替えられる。縦方向では、ウェブページが慣性スクロールする。「ひとつひとつの操作に iOSやAndroid並みのリッチなアニメーション表現を実現し、操作することも楽しんでいただけるような工夫を盛り込んでいる」と説明している。

 このほか、マウスジェスチャーのように特定の軌跡を描くことで、タブを閉じたり、タブの更新・復元を行えるなど、スマートフォン向けの「Sleipnir Mobile」と同様のジェスチャー機能を実装した。オプションで、以前のマウスジェスチャーに戻すことも可能。

新デザインのフルスクリーン画面

 新デザインのフルスクリーン画面では、アドレスバーと検索バーを統合するなど、「不要なものを極限までそぎ落とし、Windows 8に搭載されるMetroを先取りしたデザイン」を採用。また、タブは、ウェブページのスクリーンショットとしてスクリーン下部に表示され、操作によりアニメーションするリッチなユーザーインターフェイスにしたという。

 Sleipnirのアイコンも変更。他のOS版と調和の取れたデザインを採用したとしている。

新デザインのアイコンとメニューボタン

 RC FINALにより、長期間にわたって開発が進められてきたSleipnir 3 for Windowsも最終段階に入ったかたちが、フェンリルによれば、正式版は「年内公開を目標に現在開発を粛々と進めている」としている。


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(永沢 茂)

2011/10/27 20:11