Yahoo! JAPAN、過去30日間のツイートを検索可能に、時期の絞り込み機能も
ヤフー株式会社(Yahoo! JAPAN)は13日、Twitterのツイートなどをほぼリアルタイムに検索できるサービス「Yahoo!検索(リアルタイム)」において、検索できるツイートデータの保持期間を30日間に拡大したと発表した。あわせて、ツイート数の推移をグラフ表示する機能と、ツイート時期で検索結果を絞り込める機能を追加した。
「Yahoo!検索(リアルタイム)」の検索結果ページ例 |
Yahoo! JAPANのリアルタイム検索ではこれまで、検索可能なツイートは過去7日間のものだけだった。今回、データの保持期間が過去30日間(29日前まで)に延長され、より古いツイートも検索・閲覧できるようになった。
ツイート数の推移グラフは、PC版では検索結果の右側の部分に、スマートフォン版では検索結果の下に表示される。時間軸のスケールが24時間、7日間、30日間の3種類が選択可能で、検索にヒットしたツイートの件数をそれぞれ15分単位、2時間単位、1日単位で集計した増減を時系列で示す。グラフにカーソルを合わせることで、具体的なツイート件数も確認可能だ。これにより、特定のキーワードや事柄がいつごろTwitterで話題になり始めたのかといったことを把握できるわけだ。
「東京スカイツリー」の推移グラフ |
例えば、サッカーW杯アジア最終予選に関するツイートを「代表 #daihyo #jfa」で検索を行った結果のグラフを見ると、6月8日に行われた日本対ヨルダン戦では、キックオフの19時半から急激にツイート件数が伸び、得点を重ねた前半時点でピークを迎えたことがわかる。一方、6月12日の日本対オーストラリア戦では、得点に動きがあった後半にスイート件数が伸びている。
6月8日の日本対ヨルダン戦についての推移グラフ |
6月12日の日本対オーストラリア戦についての推移グラフ |
さらに推移グラフの下には、始点・終点を指定できるカーソルがあり、これをそれぞれドラッグすることで検索結果のツイートを時期で絞り込むことが可能だ。
リアルタイム検索の結果表示順は「更新日時順」(新しい順)または「適合度順」を切り替えられるが、従来は比較的古いツイートを見るのに、更新日時順で表示した上でひたすらさかのぼっていくしかなかったという。
なお、現時点では、時期の絞り込みはキーワード入力時の検索条件などで直接指定することはできず、いったん検索結果ページを表示してから推移グラフで指定し直す必要がある。
過去のツイートを検索できるサービスとしては「Googleリアルタイム検索」があったが、2011年7月はじめに突然サービスを停止した。Yahoo! JAPANのリアルタイム検索は、それとちょうど前後するかたちで同年6月に公開されたため、日本のユーザーが多く利用することになったが、Googleが提供していたような過去のツイートをカバーするようなアーカイブ的な側面はなかった。あくまでも現在進行形の話題をリアルタイムに把握することを狙ったサービスであり、当初は検索対象期間も直近24時間に限られていた。
ただし当初よりオリンピックなどの大きなイベントを想定し、その開催期間中につぶやかれたツイートは最低限カバーできるよう検索可能期間を延長する考えを示していた。実際、2011年10月には直近24時間から7日間に拡大。さらに今回、ロンドンオリンピックを前に30日間に拡大するとともに、対象期間が長くなることから、時期を絞り込める機能も実装したかたちだ。
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(永沢 茂)
2012/6/13 15:26
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