J:COM、商店街などにWi-Fiスポット構築、auやWi2の加入者向けにサービス
株式会社ジュピターテレコム(J:COM)は24日、CATVネットワークを利用した公衆無線LANアクセスポイントを同社サービスエリア内に構築すると発表した。8月中旬以降、関東の商店街や公共施設などへの設置を開始し、順次、全国で整備する予定。
KDDI株式会社と株式会社ワイヤ・アンド・ワイヤレス(Wi2)がCATV事業者向けに展開している「CATV Wi-Fiプログラム」に参加して構築するもの。J:COMがアクセスポイントの設置・運用・保守などを担当し、Wi2にアクセスポイントと回線を提供するかたち。
これらのアクセスポイントでは、auのスマートフォンユーザー向けの公衆無線LANサービス「au Wi-Fi SPOT」、Wi2が提供する公衆無線LANサービス「Wi2 300」が提供され、それぞれのサービスの契約者が利用できる。
また、CATV事業者の加入者向けに提供される公衆無線LANサービス「ケーブルTV Wi-Fi」にも対応。同サービスの契約者も、J:COMの設置したアクセスポイントを利用できる。J:COM以外のCATV事業者であっても、ケーブルTV Wi-Fiを提供している事業者の加入者ならば利用可能だ。例えば、ジャパンケーブルネット株式会社(JCN)がケーブルTV Wi-Fiを提供している。
一方、今のところJ:COM自身は自社の加入者向けに公衆無線LANサービスを提供しておらず、今後についても未定。最近ではスマートフォンユーザーであればすでに各キャリアの用意した無線LANサービスが利用できる状況にあることから、J:COM側が別途IDを配布して公衆無線LANサービスを提供するまでには及ばないと判断した。J:COMでは、公衆無線LANアクセスポイント構築をきっかけにして、商業施設などへのJ:COMのサービス提供につなげたい考えだ。
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(永沢 茂)
2012/7/25 06:00
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