「Tweetbot for Mac」アルファ版が公開中止に、Twitter APIの新ルールが影響


 米Tapbotsは27日、アルファ版として公開していたMac向けのTwitterクライアント「Tweetbot for Mac」を、TwitterがAPIの利用ルールを変更したことに伴い、公開を中止した。

 Tweetbotは、iOS向けアプリとして人気の高いTwitterクライアント。開発元のTapbotでは、Mac版のTweetbotをアルファ版として7月11日に公開していたが、Twitterが8月16日に発表したTwitter APIの利用ルール変更に関連して、アルファ版の公開を中止した。

 Tapbotでは、バージョン1.0として完成後にTweetbot for Macを有料販売する計画で、開発途中のアルファ版を無料で公開していた。しかし、Twitter APIの新利用ルールでは、サードパーティのTwitterクライアントが利用できるユーザートークン数は、最大10万件または8月16日時点で既に10万件を超えている場合には現在の2倍までに固定されたため、ベータ期間中についてはこの制限を回避できるようTwitterと協議してきたが、解決には至らず、アルファ版の公開を中止することにしたとしている。

 Tapbotでは、Tweetbot for Macの正式版となる有料版は公開する予定だが、アルファテストやベータテストの公開は中止したと説明。「今後も提供は続けていきたいが、ルールを作っているのは我々ではなく、我々はその中で生きていかなければならない」とコメントしている。


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(三柳 英樹)

2012/8/28 18:12