家庭のテレビでSkypeテレビ電話が簡単に~Android OS搭載「telyHD」
株式会社イーフロンティアは8月31日、テレビにHDMI接続して、Skypeを使ったテレビ電話ができるSkype専用機「telyHD」(テリーエイチディー)を発売すると発表した。価格は34,800円。
「telyHD」は、カメラとマイクを本体に内蔵し、10/100BASE-Tに対応するイーサネットポート1ポートと、無線LAN機能を搭載したSkype専用機。パソコンを必要とせず、パソコンに慣れていない子供や中高年でも簡単にSkypeを使ったテレビ電話ができる。
前面。中央にカメラがあり、4つの小さい穴の部分にはマイクを装備。着信や留守電を示すLEDランプも装備。カメラには映像を見せたくない場合は閉めることができる開閉カバーを装備する | 背面。SDカードスロット、HDMIポート、USB 2.0ポート、電源ポートなどが並ぶ。 |
接続は、telyHDとテレビをHDMIで接続し、有線LANまたは無線LANでインターネットに接続し、Skypeアカウントを登録するだけの3ステップで完了する。無線LANはWPSに対応しており、WPS対応の無線LANルータならボタンを押すだけで接続できる。
着信相手もSkypeを利用していれば、世界中どこでも無料で通話できるため、イーフロンティアでは、「家族が海外に赴任している家庭などに最適」だが、ビジネス用に安価なテレビ会議システムとしての利用も見込めるとしている。
パソコンなしで利用でき操作が簡単なのがポイントで、発信や着信などの操作はすべてリモコンのボタンを押すことで行える。なお、着信用スピーカーを内蔵しているため、着信を知るためにテレビの電源を入れておく必要はない。
自動着信機能を備え、特定・不特定の相手からの自動着信が可能。留守宅のペットや子供の様子を確認することができる。また、通話相手がtelyHDの場合は、留守番ビデオ機能も利用可能で、1分のビデオメッセージが最大10本まで残せる。
カメラには手動で開閉できるシャッターを装備。パジャマ姿など、映像を見られたくないような場合には、シャッターを閉めることで音声だけで会話することも可能だ。
AppleのAirPlayにも対応。iPhoneやiPadなどに保存した写真をテレビに表示して楽しむことができるほかウェブブラウザーも搭載。USBポートにマウスを接続することにより、テレビでウェブも閲覧できる。
また、iPhoneとAndroid向けにアプリ「telyHD Remote」を無償提供しており、App StoreやGoogle Playからダウンロードして手持ちのiOS/Android OS搭載のスマートフォンに導入することで、スマートフォンをリモコンとして使えるほか、文字入力も行うことができる。
遠方に住む子供や孫とのコミュニケーションに | 出張や単身赴任中のお父さんが子供に絵本を読み聞かせる |
コンタクトリスト画面 | ビジネス用途にも利用可能 |
CPUはデュアルコアARM Cortex-A9(1GHz)を採用し、OSはAndroid OS 2.2を搭載する。オンチップH.264 エンコーダ/デコーダ、NVIDIA GPU、512MB RAM、メモリ2GB(eMMC)を内蔵する。
ネットワークは802.11b/g/nの無線LANに対応し、セキュリティはWEP、WPA、WPA2に対応。10/100 Base-Tに対応したイーサネットポートも装備した。
カメラ機能はHD画質(720p)に対応し、リビング向け固定焦点レンズを採用。音声入力はノイズリダクション・マイクを4個搭載する。映像出力用HDMI(720p)ポート×1、USB 2.0ポート×1、SDカードスロット×1。テレビ電話の着信用にスピーカーを内蔵する。電源は100-240V ACに対応。
iOSとAndroid OS向けにアプリ「telyHD Remote」を提供。スマホやタブレットをリモコンとして使えるほか、文字入力もできる |
なお、OSはAndroid OS 2.2を搭載しているが、4.0へのバージョンアップ対応も検討しているという。製品としてはSkype用テレビ電話システムとなるが、Android OSを採用しているため、アプリによるさまざまな機能が実現可能で、今後ファームウェアアップデートなどで複数チャットなど、いくつかの機能拡張を予定しているという。
関連情報
(工藤 ひろえ)
2012/8/31 18:24
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