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JPIXらが提案していた「464XLAT」技術、RFC 6877として正式発行

 日本インターネットエクスチェンジ株式会社(JPIX)とNECクセステクニカ株式会社は4日、IPv4アドレスの枯渇問題に対応する技術「464XLAT」が、RFC 6877(464XLAT:Combination of Stateful and Stateless Translation)として正式に発行されたと発表した。

 464XLATは、既存のRFC 6145(IP/ICMP Translation Algorithm)と、RFC 6146(Stateful NAT64:Network Address and Protocol Translation from IPv6 Clients to IPv4 Servers)を組み合わせた、IPv4アドレス共有技術。IPv6のみで構築されたネットワーク上でIPv4インターネット接続サービスを提供することが可能になる。

 JPIXでは2010年7月より、IPv4ネットワークとIPv6ネットワークの相互接続環境を提供する実験サービス「IPv6v4エクスチェンジサービス」を、464XLAT技術を用いて提供してきた。そこで得られた知見をもとに、NECクセステクニカおよび米T-Mobile USAとともに3社共同でIETFに提案していた。

 JPIXでは、IPv6v4エクスチェンジサービスの正式提供に向けて準備を進めるとしている。また、NECアクセステクニカでは464XLAT技術を搭載したホームゲートウェイを同サービス向けに提供しているが、今後、国内外の他の通信事業者にも同技術を搭載した製品を提供することを検討するとしている。

「IPv6v4エクスチェンジサービス」概要図(同サービスの説明ページより)

(永沢 茂)