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Windows 8.1の新機能を一部紹介、「スタートボタン」的なものも追加

 米Microsoftは30日、「Windows 8.1」の新機能と変更点を発表した。パーソナライズ化や検索、クラウドとの接続性などが強化されるほか、Windows 8で廃止された「スタートボタン」に似たボタンが追加されることがわかった。

 スタートボタンに似たボタンとは、画面左下に表示されるWindowsのロゴマーク。Windows 7以前のようにプログラムや設定を含むメニューがポップアップ表示されるわけではなく、スタート画面に移行しやすくするためのものだという。Microsoftではこのボタンを「Start tip」と呼んでいる。

 Start tipは、マウスを画面左下に移動すると表示されるほか、デスクトップモードではタスクバーに常駐する。設定によりStart tipの役割を変えることも可能で、スタート画面の代わりにすべてのアプリを表示させることもできるという。

Windows 8.1の画面

 パーソナライズ化では、ロックスクリーンでローカルやSkyDriveに保存している複数の画像をスライドショー表示できるようにするほか、カメラ付き端末ではログインせずに撮影する機能を追加。スタート画面では、設定可能なタイルのサイズが増える。

 検索チャームはBingによって強化され、ウェブやアプリ、ファイル、SkyDriveなどさまざまなソースから検索できるようになる。

 標準アプリの使い勝手も改善した。写真アプリでは編集機能を強化し、メールやSkyDrive、カメラアプリの写真を編集できるようになる。

 2つのアプリを並べて表示する「スナップ」機能では、アプリの表示幅を自由に変更可能となる。また、Internet Explorer(IE)同士のように、同じアプリを並べて表示できるようになる。

 クラウドの接続性ではSkyDriveに直接ファイルを保存できるようになる。SkyDriveアプリでは、オフラインでもファイルにアクセスできるようになる。

 IEについてはタッチ操作に最適化されたIE 11が導入される。これにより、タッチ操作のパフォーマンスやページのロード速度が向上するという。

(増田 覚)