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SNS“はずし”によるネットいじめを疑似体験、情報モラル教育用の無料アプリ

 ウェブフィルタリングソフトなどを手がけるデジタルアーツ株式会社は、未成年者が直面しているスマートフォンの危険を疑似体験できるアプリ「スマホにひそむ危険 疑似体験アプリ」を公開した。iOS 5.0以降とAndroid 2.2以降に対応しており、それぞれApp StoreとGoogle Playより無料でダウンロードできる。

 未成年者がスマートフォンを安全に正しく利用できるよう、情報モラルを身に付けてもらうことが目的。現在、社会問題となっているトラブルの中から、1)SNSでの出会い系被害、2)SNSからの個人情報漏えい、3)基本無料ゲームでの高額請求、4)SNSでの“はずし”によるネットいじめ――という4つのテーマをストーリー仕立てで疑似体験できる。

 デジタルアーツによると、未成年者がスマートフォンの利用をきっかけに犯罪被害者になるケースが増え、ニュースとして頻繁に取り上げられるようになった一方で、「未成年者に教える立場である保護者や教職員がスマートフォンの操作方法や次々と開発されるアプリに対する知識や使い方を勉強する機会が少ないために、そのようなトラブルがどうして起きてしまうのか理解が難しい」という。

 今回公開した「スマホにひそむ危険 疑似体験アプリ」では、「被害がどのような仕組みで起きてしまい、どのような結果になってしまうのかをより現実的にご理解いただける構成となっている」。また、保護者がとるべき技術的な対策やSNSなどの利用にあたって気を付ける点もまとめているという。子供にスマートフォンを持たせる上での対策や家庭でのルール作りの参考にしてほしいとしている。

(永沢 茂)