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歌詞入れるだけでボカロ楽曲を自動作曲、ヤマハが会員制クラウドサービス

 ヤマハ株式会社は、クラウド対応の楽曲制作支援サービス「ボカロネット」を7月より提供すると発表した。歌声合成技術「VOCALOID(ボーカロイド)」をベースとした自動作曲ツール「VOCALODUCER(ボカロデューサー)」が、無料会員でも利用できる。月額500円(税別)のプレミアム会員に登録すると、楽曲共有用のオンラインストレージが増量されるほか、より高度な楽曲制作機能を使える。

「ボカロネット」の利用イメージ

 ヤマハでは、VOCALOID技術に対応したソフトウェアを、PCやiPhone/iPadなどさまざまなプラットフォームに提供してきた。2013年10月には、歌声に加えて伴奏も自動生成できるVOCALODUCERをリリースし、主に法人へ提供していた。

 ボカロネットでは、一般の無料会員でもVOCALODUCERを利用可能。「カンタンモード」では、ウェブサイト上で歌詞を入力し、好みの曲調や歌声を設定するだけで、歌声と伴奏の付いた楽曲を制作できる。また、「ノーマルモード」ではテンポやコード進行などの調整にも対応する。

 プレミアム会員にアップグレードするとVOCALODUCERの機能が強化され、作曲可能な小節数が増加したり、伴奏MIDIファイルのダウンロードなどが可能になる。また、VOCALODUCERを利用できる回数も増えるという。

 このほか、会員はオンラインストレージ「ボカロストレージ」を利用できる。ボカロネット対応アプリ間での楽曲データ共有などに使用可能だ。無料会員の容量は500MBで、プレミアム会員の場合は5GBに増量される。

 なお、ヤマハでは、4月26日・27日に幕張メッセで開催される「ニコニコ超会議3」の「超ボーカロイド感謝祭」エリアにて、ボカロネットの体験ブースを出展する。

「ボカロネット」のロゴマーク

(森田 秀一)