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福岡県警、Gnutella系の取り締まり継続、JASRACは県内の中学・高校へ啓発要請

 Gnutella系ファイル共有ソフトを悪用して音楽ファイルなどを違法アップロードしていた男女2人を、福岡県警察本部サイバー犯罪対策課などが著作権法違反(公衆送信権侵害)の疑いで逮捕した。一般社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)が同日、発表した。

 福岡市の26歳の女性は、約6年前から「Cabos」を使用。JASRACの許諾を得ずに延べ1300件以上の音楽ファイルをアップロードした疑い。山口県の40歳男性は、約8年前から「LimeWire」を使用。少なくとも400件以上の音楽ファイルを無許諾でアップロードした疑い。

 福岡県警は、Gnutella系ファイル共有ソフトによる音楽ファイルの違法アップロード者の摘発を継続しており、JASRACは現在、新たな告訴の準備を進めているという。また、JASRACでは、福岡県内の中学校・高等学校に対して、ネットワーク上の音楽の利用ルールの周知・啓発を要請しているところだとしている。

 従来よりJASRACは、ファイル共有ソフトを悪用した著作権侵害行為者に対し、違法アップロードしたファイルを削除するよう求める啓発活動を実施。今年4月からは、特にGnutella系ソフトのユーザーへの啓発を強化しているという。

(永沢 茂)