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降水域の予測を250mメッシュで、気象庁の「降水ナウキャスト」解像度アップ

 気象庁は、降水域の分布を高い解像度で解析・予測する「高解像度降水ナウキャスト」を8月7日より提供開始する。

 従来のナウキャストでは、1km四方でしか予測できなかった降水域の分布を、250m四方まで高解像度化。30分先までの降水域の分布予測を5分ごとに提供する。35~60分先までの予測は、1km四方となる。

高解像度降水ナウキャストの解析例
30分後までの強い降水域を表示する

 高解像度降水ナウキャストの提供にあたり、気象庁では2012年度から、全国20カ所の気象ドップラーレーダーの処理装置を更新したほか、強い降水域の解析・予測技術の開発を進めた。また、気象庁・国土交通省・地方自治体が保有する、全国約1万カ所の雨量計の観測データなど各種データも活用し、精度を高めている。

 気象庁のウェブサイトでは、既存のPC向けページのほかに、スマートフォン用のページも提供予定としている。

(山川 晶之)