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河合楽器、楽譜の手書き認識アプリ、タッチで描いた軌跡が音符フォントに変換

 株式会社河合楽器製作所は10日、iOS向けの楽譜作成アプリ「タッチノーテーション」をApp Storeで公開した。販売価格は1200円だが、9月30日まではキャンペーン価格で半額の600円。機能を限定した無料版もある。

 五線紙の画面上に指やタッチペンで描いた軌跡を認識し、即座に美しい音符フォントに変換して清書していく。音部記号や反復記号などの各種音楽記号にも対応。発想標語は、強弱記号や速度記号がプリセットされているが、ユーザーオリジナルの発想標語も作成できる。複数パートに対応しており、用途に応じてピアノ譜、合唱譜など23種類のテンプレートを用意している(リズム譜、ドラム譜、タブ譜は非対応)。

 作成した楽譜を正確に再現する演奏機能も搭載(30音色内蔵)。また、SMFやMusic XML、PDFファイルとしての出力、AirPrintでの印刷、オンラインストレージを使った共有なども可能だ。

 河合楽器製作所によると、従来の楽譜作成ソフトは音符などの記号をパレット上で選択し、それを五線譜上に張り付けていく方式だったという。これに対してタッチノーテーションでは、五線紙に手書きするような感覚的な操作で使えるとしている。楽譜全体を移調したり、音符や記号の配置バランスを整えることができる編集機能もある。

 無料版「タッチノーテーション Free」では、ライブラリに登録できる楽譜が1曲のみに限られるなどの機能制限がある。

(永沢 茂)