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Yosemiteのインストールには十分な時間が必要、12時間かかる事例も報告される
(2014/10/20 13:08)
日本時間の17日に無料公開されたMac用OSの最新バージョン「OS X Yosemite(10.10)」のインストールに関連した問題が報告されている。特に多いのはインストールにかかる時間が長時間にわたる事例だ。場合によっては12時間かかったという報告もある。一方で全く問題なくインストールできたユーザーも多い。
Mac App Storeから気軽にインストールできるとはいえ、OSのアップグレードであるため、トラブルを避けるために事前に十分な準備をしておく方が安心と言えそうだ。
なお、問題はアップグレードインストール時に発生していることが多いようで、クリーンインストールの場合、問題は少なそうに見える。ただ、Appleからの正式な対処法の発表はないため、情報を収集し、自己責任で検討する必要がある。
現在、対策方法がはっきり分かっている事例の1つは、インストールが長時間になる事例だ。インストールバーに「残り○○分」と表示されたまま止まってしまうという。
これに関しては「/usr/local/」フォルダーが関係している場合があるようだ。文書・組版作成ソフト「TeX」や、開発者向けのパッケージ管理マネージャー「Homebrew」などでこの問題が話題となっている。
TeXユーザーグループのFAQでは、Yosemiteのインストーラーが「/usr/local/texlive」フォルダーに保存されているファイルを1つ1つ移動しては戻す作業を繰り返しているため、ファイル数が多い場合に時間がかかっていると分析している。ユーザーからの報告によれば、インストール時間は1時間から12時間と幅広い。
Homebrewでも「/usr/local/」フォルダーを利用しており、似た状況が報告されている。Homebrewはもともと開発者向けのソフトウェアであるだけに、事前にフォルダーを移行させるなどの対処法を開発者向けに提示している。
こうした状況の場合、インストール完了までの「残り○○分」表示があてにならないとはいうものの、時間さえかければ一応完了することになる。さらにキーボードから「command+L」操作することでインストールログを表示させ、実際にファイルが移行されていく様子を表示させ、安心感を得ることができる。ユーザーによっては、寝る前にインストールを開始して、朝まで待ってみるといいというアドバイスをしている。
多くの場合、とにかく完了するまで辛抱強く待ち続けることで成功することが多いとされている。しかしそれで本当にいいのかはまだ不明な点も多い。セキュリティソフトが関係している場合や、途中で再起動させて問題が解決したと報告するユーザーもいる。試行錯誤が必要になる場合はありそうだ。いずれにせよ、問題が発生した場合はAppleのフォーラムなどで問題解決方法を探す必要がありそうだ。
Mac App Storeからアップグレードできるとはいえ、タイムマシンなどで完全なバックアップを作成することは重要だ。それ以外にも、重要なアプリケーションの互換性確認、トラブルが発生した場合のためにゆとりのある日程を取るなど、十分な準備の上でアップブレード作業に臨みたい。
Apple製OSに関しては、iOS 8.0公開時にWi-Fi接続異常やバッテリー消費問題が発生。さらにそれを修正するためのiOS 8.0.1公開時には、ネットワークに接続できなくなるなど、重大問題が立て続けに発生した。Appleのソフトウェア品質に疑問を感じるユーザーもおり、Yosemiteに関してもインストールの問題が修正されるまで待った方がいいと感じる人もいるようだ。