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「Unicode 8.0」で肌の色の多様性に対応へ、“絵文字”に肌の色を変化させる符号を追加
Unicode Consortiumがドラフト案公開
(2014/11/5 19:35)
Unicode Consortiumは4日、絵文字のうち人間や手足などを表現している文字について、肌の色調を変えるための符号を追加するドラフト案(Proposed Draft)を公開した。2015年半ばにリリース予定のUnicode 8.0への追加を想定している。
ドラフト案では、「世界中の人々が、人間の多様性、特に肌の色調を反映した絵文字を望んでいる」と説明。絵文字のうち、人間や体のパーツを意味する文字は包括的であるべきだが、現状は日本の携帯電話を起源とした文字を踏襲し、明るい肌の色で表現されている場合が多いとしている。
追加する符号は、人間や手足などを表現している文字について、肌の色調を変化させるもので、皮膚科学の「Fitzpatrick scale」に基いた5種類の色調が提案されている。人間などを表す絵文字の直後にこの符号を置くことで、絵文字中の肌の色が変化する形となる。
対応する絵文字については、“Minimal”33文字と“Optional”118文字の計151文字が挙げられている。この151文字についてのみ肌の色を変化させる符号に対応し、その他の文字との組み合わせでは色は変化させない形での実装が提案されている。