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リチウムイオンバッテリーの発火を2分前に“音”で検知するシステムが開発される

 米国立標準技術研究所(NIST)が、リチウムイオンバッテリーの発火を事前に検知するシステムを開発した。

 スマホやPCなどに使われているリチウムイオンバッテリーは、損傷などによって発火もしくは爆発する危険があり、特にごみ収集で正しく分別されていないリチウムイオンバッテリーによる発火事故はあとを絶たない。このたび開発されたのは、そんなリチウムイオンバッテリーの発火を事前に検知してくれるシステム。リチウムイオンバッテリーが発火しそうになると約2分前に安全弁が破れて独特の「カチッ」という音を発することに着目したもので、1000を超える音声サンプルを用い、これらを正しく認識できるようにAIをトレーニング。その結果、カメラに搭載されたマイクを使い、バッテリーが過熱する音を94%の確率で検出することに成功したという。すでに特許申請済みとのことで、警報機として実用化されれば安全性の向上に大きく寄与しそうだ。