ニュース
ネットギアの2.4/5GHz対応モバイルルーター「AirCard AC785」はクレードルも強烈、ただし国内発売は未定
(2015/7/7 06:00)
ネットギアジャパン合同会社が販売中のモバイルWi-Fiルーター「AirCard AC785」には、国内発売は未定だが、強力な多機能クレードルがオプションで用意されていることが明らかになった。
「AirCard」は元々、ワイヤレス通信モジュールなどを手掛けるカナダSierra Wireless社が販売していたモバイルネットワーク機器のシリーズ。2013年1月にネットギアがSierra WirelessのAirCard部門を買収し、モバイルWi-Fiルーターを含めたブロードバンドアクセス機器をネットギア製品として提供している。
AC785はAirCardの第4世代にあたるモバイルWi-Fiルーターで、LTE(バンド:1/3/5/6/9/19/21)と3G(バンド:1/5/6/9/19)に対応する。SIMロックフリー仕様で、下りは最大150Mbps、上りは最大50Mbps。2000mAhの着脱式リチウムイオンバッテリーを採用しており、10時間の連続通信が可能。バッテリー単品での販売も予定している。
無線LANは、IEEE 802.11b/g/nに対応。2.4GHz帯と5GHz帯(屋内のみ)を同時利用できる。2×2MIMOに対応し、2.4/5GHz帯ともに最大300Mbpsでの通信が可能。また、マルチSSIDやゲストWi-Fiなど、複数のユーザーで利用するための機能も搭載する。最大15台まで接続可能。
AC785の設定をスマートフォン/タブレット上で行える専用アプリ「AirCard App」も提供。対応OSは、iOS/Android/Kindle Fire。そのほか、アップデートされていないが、Windows Phone向けアプリもあるという。また、ウェブブラウザーから設定することもできる。
本体には、1.77インチカラー液晶ディスプレイを搭載。月間データ通信量や、LTE/3Gネットワークの状態表示、Wi-Fiネットワークの状態表示、バッテリー残量表示などを一覧できる。SSID/パスワードは本体に記載されておらず、液晶画面上に表示される。表示を消すことも可能。本体のみで、帯域幅や最大端末接続数などの設定も行える。
AC785のオプションとして、スマートクレードルを用意する。通常、モバイルWi-Fiルーターのクレードルといえば、有線LAN端子や充電用のポートを装備する程度だが、スマートクレードルは、無線LANアンテナやLTE/3Gアンテナを内蔵。オフィスでの利用を想定し、有線LANポートを4ポート装備。モバイルネットワーク/有線ネットワークのルーターとして利用できる。また、USB端子を搭載し、外付けHDDなどを接続することで簡易NASとして利用できる「ReadySHARE」機能を搭載する。
ただし、スマートクレードルの国内販売は今のところ未定。市場の需要を見ながら投入するか検討するとしている。