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ECサイトではスマホとPCの利用時間が拮抗、ニールセン調査

 ニールセン株式会社は25日、PCとスマートフォンからのECサイト利用に関する最新動向を発表した。ECサイト全体ではPCとスマートフォンの利用時間は拮抗しているが、大手ECサイトやファッションサイトではスマートフォンからの利用時間がPCを上回るという。

 調査は、スマートフォン視聴率情報「Nielsen Mobile NetView」と、PC版インターネット視聴率情報「Nielsen NetView」をもとにしたもの。

 PCとスマートフォンを合わせたインターネット利用時間全体では、スマートフォンからの利用時間が全体の70%を占めている。利用時間の長い上位3カテゴリーを見ると、ゲームや動画を含む「エンターテイメント」、サーチやSNSを含む「サーチ、ポータルとコミュニティ」では、全体の傾向と同様にスマートフォンからの利用時間が約70%を占めている。一方、ECサイトや価格比較サイトを含む「Eコマース」では、スマートフォンからの利用時間は49%で、スマートフォンとPCの利用時間が拮抗している。

インターネット利用時間シェア PC vs. スマートフォン 2015年7月

 Eコマースカテゴリーのうち、サービス種別に利用者数トップ3のサイトを見ると、「ファッションサイト(ZOZOTOWN、ユニクロ、リアルリアル)」は64%、「大手ECサイト(Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング)」は56%がスマートフォンからの利用時間で、PCからの利用時間を上回る。

 一方、「価格比較サイト(価格.com、coneco.net、最安値ナビゲーター)」はスマートフォンからの利用時間が50%でPCと同等。「通販会社サイト(ニッセン、ベルメゾン、ジャパネットたかた)」はスマートフォンからの利用時間が36%で、PCからの利用時間を下回る。

サービス種類別 スマートフォンからの利用時間が占める割合 2015年7月

 利用者の属性で見ると、「ファッションサイト」では女性若年層の利用時間が多くを占めており、「大手ECサイト」「価格比較サイト」では、他のサービスに比べてアプリから利用されている割合が多い。「通販会社サイト」では、中高年層の女性の利用が多くを占め、ほとんどの人がブラウザーから利用している。

サービス種類別 スマートフォンからの利用方法や属性ごとの利用時間の割合 2015年7月

(三柳 英樹)