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IPA、「QuickTime for Windows」のアンインストールを推奨

 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は10日、「QuickTime for Windows」の脆弱性対策についての情報を公開した。

 QuickTime for Windowsには2件のヒープバッファオーバーフローの脆弱性があり、いずれも未修正のままとなっている。AppleによるQuickTime for Windowsのサポートはすでに終了しており、修正プログラムも提供されていないことから、IPAではアンインストールを推奨している。

 IPAによれば、この脆弱性を悪用した攻撃情報は確認されていないとのことだが、今後「細工されたウェブサイトに意図せずアクセスしたり、細工されたファイルを再生することにより、プログラムが異常終了したり、場合によっては攻撃者によってパソコンを制御されるなどの可能性がある」としている。

 また、IPAが提供する「MyJVNバージョンチェッカ for .NET」を用いて、PCに「QuickTime for Windows」がインストールされているかどうかを確認できる。

 なおIPAでは、QuickTime for Windowsをアンインストールすることで、映像編集ソフトの一部に影響があることについても、あわせて告知している。

(岩崎 宰守)