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71.4%がスマホ依存を自覚、7時間以上の利用も1割

 MMDLabo株式会社が運営するMMD研究所は20日、15~59歳のスマートフォン所有者553人を対象にスマートフォン依存に関する調査結果を発表した。

 今回行われたのは「2016年スマホ依存に関する調査」で、5月13日~14日にインターネットを使用して実施された。

 「あなたはスマートフォンに依存していると思いますか」という質問には、「かなり依存している」と答えたのは全体の18.8%。「やや依存している」の52.6%と合わせ、71.4%がスマホ依存を自覚していることが分かった。

 年齢別で見ると、20代が4人に1人以上の26.4%で最多。30代までの2割以上がスマホに「かなり依存している」と回答している。

 スマートフォンの1日あたりの接触時間は「2時間未満」が最多の20.3%。「3時間未満」が17.9%、「1時間未満」が17.0%。30分以下の回答は合わせて7.3%と低い。

 7時間以上は全体の10.5%と多いが、スマホに「かなり依存している」と回答した18.8%のなかでは、「7時間以上」と「4~5時間」の回答が21.2%と最も多く、「4時間未満」も16.3%だった。やや依存している52.6%の回答は、全体の傾向と大きな違いはなかった。

 スマホに関する12の項目から、あてはまるものを選ぶスマホ依存度のチェックでは、「ちょっとした待ち時間にスマホをいじる」「寝るとき、スマホを枕元に置いて寝る」が6割超、「情報収集源がほとんどスマホ」が約半数の49.0%となった。

 外出時に忘れたスマートフォンを取りに自宅へ帰った経験があるのは45.2%。30代と50代は過半数で、40代も48.2%と高い。ただし、帰宅に要した時間は7割超が10分未満で、20分以上かけてスマホを自宅に取りに帰ったのは10.4%だけだった。

 取りに帰らなかった40.5%の人に、スマートフォンを所持していなかった日の気持ちを尋ねたところ、「不安だった」「やや不安だった」を合わせても30.4%となっていた。ただ20代では45.3%、50代では35.5%、30代では35.3%と比較的高かった。

 IT依存症を防ぐため、デジタル機器から一定期間離れる取り組みのことを指す「デジタルデトックス」という言葉については、知っているのが1割超と、認知が進んでいないことが分かったが、「必要だと思うが実践していない」人は3割を超える結果となった。

(岩崎 宰守)