特別企画
クライアントの展開も管理もこんなに楽 CLIDE9とOffice 365で始める新しいワークスタイル
(2015/3/17 06:00)
タブレットをそろそろ社内に導入してみようか? そう考えている場合は、Windowsタブレットの導入に加え、メールやOffice製品なども一緒にリプレイスすることを検討してみてはいかがだろうか? テックウインドの3G通信対応8.9型Windowsタブレット「CLIDE9」とOffice 365の組み合わせで、オフィス環境がどう変わるのかを見てみよう。
変えずに替えることの大切さ
タブレットを業務に活用したい――。
そう考えている企業の経営者やIT担当者も少なくないことだろう。ひところに比べ、リーズナブルな価格の製品が登場し始め、画面サイズや通信機能の有無など、機能の選択肢も増えたことで、社内用や営業用、専用端末など、自社のニーズに合ったタブレットを無理ない予算で導入することが現実的になってきた。
しかし、タブレットの導入で課題になりがちなのが、その端末を使う社員の戸惑いや端末を管理する担当者の負担だ。
個人向けのAndroidやiOS搭載タブレットは、普段の業務に使っているPCとは使い勝手が大きく異なることがある。特に、さまざまなスキルレベルの社員が混在する中小規模の環境では、導入しても使い方の教育に時間とコストがかかりがちだ。オフィス文書はどうやって編集すればいいのか? 社内サーバーのデータにどうやってアクセスすればいいのか? システムが少しでも変われば、そういったユーザーの疑問をひとつひとつ取り除いていかないと業務には使えない。
導入に際しても、既存のPCとの連携はどうするのか? 社内サーバーやメールサーバーにどうやって接続するか? など、タブレットを業務の一部として組み込むための課題は多い。導入そのものや導入後の運用管理を考えると、担当する社員が及び腰になるのも無理のない話だ。
このような状況の中、法人向けのタブレットとして注目を集めているのがWindowsタブレットとOffice 365の組み合わせだ。
普段、業務に利用しているWindowsをそのままタブレットでも使えるうえ、Office 365のExchange Onlineによって、使い慣れたOutlookで外出先などからもそのままメールやスケジュールの管理を続けることができる。
要するに、ユーザーの普段の使い方はほとんど「変えず」に、タブレットやクラウドサービスを使った環境にシステムを「替える」ことができるわけだ。
こだわるべきは使いやすさと携帯性
では、具体的にどのようなタブレットが業務に適しているのだろうか? 判断基準となるのは、使いやすさと携帯性のバランスだ。
タブレットは、画面サイズによってさまざまな製品が販売されている。現状で言えば、8インチと10インチの製品が主流となるが、8インチは持ち運びに便利なものの画面が小さく、解像度も低い。10インチ、もしくはそれ以上の機種はその逆で画面は見やすいもののスマートフォンほど手軽に持ち運ぶことができない。
そこで登場してきたのが、テックウインドの「CLIDE9(3G081i)」だ。8.9インチで、しかもフルHDの1920×1200ドットという広い解像度を誇るディスプレイを搭載しており、業務での利用が快適にできるように工夫されている。
実際、使ってみると、とても使いやすい。Webページや文書の文字が見やすいうえ、ボタンが小さすぎることなく操作もしやすい。
標準では、デスクトップの文字やアイコンが150%に拡大されているが、これを125%にまで落としても、十分な視認性が確保することができるため、画面の広さを生かすこともできる。ブラウザーとPowerPointを同時に表示して作業したいとか、Excelを画面一杯に広げて多くのセルを表示したいといったときに大変重宝する。8インチの低解像度タブレットでは、こうはいかないところだ。
液晶もIPS液晶の採用で、視野角が広く、発色もきれいだ。これなら、取引先などで相手に画面を見せながら説明しても見えづらくないうえ、日中の屋外での使用も問題ないだろう。
それでいて携帯性が犠牲になっていないところがCLIDE9の特徴だ。サイズは232.8mm(幅)×149.5mm(高さ)×8.5mm(厚み)、重量が480gと、まさに8インチタブレットと10インチタブレットの中間に収まっている。
カバンのサイズを問わず、サッと収納できるサイズになっているうえ、手に持って長時間使っても負担にならない重量となっている。このバランスの良さこそが、法人向けタブレットの命と言っても過言ではないだろう。
3G通信対応でどこでも通信できる
このように使いやすさと携帯性のバランスに優れたCLIDE9だが、もう1つ、ほかのタブレットにはあまり見られない特徴を備えている。3G通信機能の内蔵だ。
Windowsタブレットで通信機能を内蔵している機種は、あまり多くない中、HSPA/WCDMAの2100MHz+900MHz、EDGE/GPRS/GSMの1800MHz+900MHzに対応しており(LTEは非対応)、本体のSIMスロットに通信カードを装着することで、インターネット接続が可能となっている。
本体のSIMスロットが標準サイズとなっているため、スマートフォンなどで一般的なmicroSIMやnanoSIMを装着するには工夫が必要だが、最近増えてきたMVNOサービスなどで標準サイズのSIMを選択すれば、問題なく通信が可能だ。
もちろん、Wi-Fi(IEEE802.11b/g/n)でも通信が可能だが、別途、モバイルルーターやスマートフォンのテザリング機能を使わなくても、単体で通信できるのは非常に便利だ。必要なときに、必要なデータにすぐにアクセスすることができる。
前述したように、法人での利用では、さまざまなスキルレベルの社員でも使えるように配慮する必要がある。その点では、別途、モバイルルーターなどを使わせなくて済む本製品のようなタブレットは大きな魅力だ。
このほか、クアッドコアのIntel Atom Z3735Fを搭載することで普段の利用にまったく不満のない高いパフォーマンスを実現できるうえ、本体ストレージも64GBとなるため業務用のアプリなどをインストールしても余裕のスペースを確保することが可能だ。
しかも、ビジネスシーンに欠かせないプレゼン用のマイクロHDMIコネクターやオーディオ端子も本体に標準で搭載されている。まさに、ビジネスシーンで困ることがない充実のスペックのタブレットと言えそうだ。
真価を発揮するOffice 365との組み合わせ
このように充実したスペックのCLIDE9だが、やはり真価を発揮できるのはOffice 365と組み合わせて使った場合だ。
CLIDE9には標準ではOfficeが搭載されていない。もちろん、法人向けの製品となるため、別途、カスタマイズの相談も可能なうえ、導入後に自社で導入することもできるが、いずれにせよ何らかの方法でOfficeをインストールする必要がある。
しかし、Office 365を利用すれば、CLIDE9からポータルにアクセスするだけで、簡単にOfficeのインストールが可能となる。画面上で「今すぐインストール」をクリックするだけなので、IT担当者が作業しても時間はかからないが、ユーザーに直接インストール作業をやってもらっても、まったく負担にならないだろう。
もちろん、IT担当者は、あらかじめユーザーのアカウントをOffice 356上に作成して、ライセンスを割り当てておく必要はあるが、社内でのPCの展開に時間も手間もかからないのがクラウドサービスならではのメリットと言えるだろう。
メールや予定表の利用も、ブラウザーを利用すれば、タブレット側の設定は一切不要だ。社内のIT担当者はユーザーにOffice 365のアドレスとサインイン用のアカウントを教えるだけでいいうえ、ユーザーも端末を受け取ってすぐにメールや予定の管理ができる。
しかも、前述したようにCLIDE9は、3G通信機能を搭載しているため、これらのサービスを社内だけでなく、外出先でもそのまま利用することができる。
このため、外出先でも取引先とのやり取りにメールを活用したり、主張先からスケジュールを管理したり、WordやExcelを使って作成した書類をやり取りすることなどが可能だ。
スマートフォンと違って、メールやデータを見るだけでなく、その場で作成・修正できるので、仕事を持ち帰ることなく、その場でビジネスを一歩進めることができるのがメリットだ。
もちろん、使い慣れたOutlookがいいというユーザーも安心だ。前述したように、ポータルからOfficeをインストールしておけば、Outlookもそのまま利用できる。起動して、Office 365のアカウントを登録すれば、すぐにいつも通りの環境で作業が可能だ。
このほか、SharePointを使って社内で情報を共有することなどもできる。ユーザーがOffice 365の使い方に慣れてきたら、このようなサービスを社内に導入して、効率的に情報共有できるようにするといいだろう。Office 365は多機能なサービスだが、はじめから無理にいろいろなサービスを使う必要はない。ユーザーのスキルレベルや社内のニーズに合わせて、段階的にサービスを導入していくといいだろう。
大容量のOneDriveが利用可能
また、タブレットという視点で考えると、1TB(無制限になる予定)のOneDriveが使えるのも心強い。
前述したように、CLIDE9には通常の利用に十分な64GBのストレージが搭載されているうえ、microSDカードによってデータの保存容量を増やすこともできるが、それでも多くのデータを保存しておこうとすると、容量が不足する可能性がある。
こういったケースでも、OneDriveを活用すれば、さまざまなデータをクラウドに保存しておくことが可能だ。Office 365ユーザーは、OneDrive for Businessを併用することもできるので、パーソナルなデータや社内で共有すべきデータなど、いろいろなデータをクラウドに保管できるのもメリットだ。
こういったメリットがあることを考えると、むしろタブレットでパッケージ版のOfficeを使う方がもったいない。法人での利用なら、迷わずOffice 365を契約した方がいいだろう。
セット販売で購入できる
以上、CLIDE9の特徴とOffice 365の組み合わせのメリットについて紹介したが、この組み合わせはセットでテックウインドから購入可能だ。
300名までの企業向けの「Office 365 Business Premium」、ユーザー数無制限でコンプライアンス対策などの高度な機能も利用もできる「Office 365 E3」など、企業規模やニーズに合わせたプランを「CLIDE9」を合わせて導入できる。
単にセットで購入できるだけでなく、Office 365の組み込み作業によって納品後すぐに使えるようにしたり、導入のサポートを受けることができるなどのメリットがある。また、社内にExchangeサーバーなどの既存の環境が存在する場合は、別途、社内サーバーからOffice 365への移行も相談することができるので、事前に相談してみるといいだろう。テックウインドでは、導入を検討中の企業などに対してCLIDEタブレットの無償貸出サービスも行っているので、実際の使い勝手を試すことも可能になっている。
タブレットの導入によって、むしろ業務や管理が煩雑になってしまうという例は少なくない。そういった失敗をしないためにも、導入時に信頼できる製品とパートナーを選ぶことが大切と言えそうだ。