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独Amazon、Echoから得られたプライベートな音声データを第三者に送信する人為的ミス

 スマートスピーカー「Amazon Echo」がクラウドに保存している音声データ約1700件が、無関係なユーザーに送信される事態がドイツで発生し、波紋を呼んでいる。

 これはドイツのあるユーザーが、EU一般データ保護規則(GDPR)に基づいて商品購入や検索などの履歴をAmazonに要求したところ、送られてきたデータの中に本人のものではない約1700件もの音声ファイルにアクセスできるURLが含まれていたというもの。内容は男女の会話が多くを占めており、その後、ユーザーからファイルの提供を受けたメディアの調査によってユーザーが突き止められ、事態の公表に至ったようだ。音声ファイル単体でユーザーの特定に至ったことからも、会話の具体的な内容が聞き取れるほど明瞭なデータであったことがうかがえる。Amazon Echoでは今年5月にも、夫婦の会話が第三者に送信される事件があったが、このときは会話に含まれていた単語をAlexaが送信の指示と誤解したのが原因とされており、今回の事件は違った意味で深刻だ。ちなみにAmazonは今回の事件について、人為的ミスに起因する個別の事案であると強調しているとのことだ。