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Googleの中国向け検閲機能付き検索サービスプロジェクト、同社幹部が中止を表明

 Googleが取り組んでいた、中国向けの検閲機能付き検索サービスのプロジェクトが中止されたことが、同社幹部の口から明らかになった。

 「Dragonfly」というコードネームで呼ばれるこのプロジェクトは、Googleが中国市場を目的として、かねてから開発に取り組んでいたもの。議員や人権団体、さらには従業員からも中止を求める声明が上がる中、昨年暮れには同社幹部が「今すぐに(中国市場に)投入することはない」と、暗に開発の継続を示唆するコメントを残すなど、不穏な状況が今日まで継続していた。今回の中止の報は米上院が開催した公聴会で、同社の公共政策を担当する副社長が明らかにしたもので、プロジェクトは中止、携わっていたスタッフも他のプロジェクトへと配置転換されたとのこと。ちょうど先月、株主総会でこの件に関する投票が行われており、タイミング的にはそれを受けての動きとみられる。これまでの流れもあっていまだ疑う声は根強いが、従来のような曖昧さではなく明確に中止(terminated)という表現が使われたことで、海外では正式なクローズと受け止めて報じるメディアが多いようだ。