やじうまWatch

揺れるGoogle、国家が検閲可能な検索エンジンの開発中止を求め、従業員数百人が声明

 Googleに勤める数百人の従業員が、国家による検閲が可能な検索エンジン「Dragonfly」の開発中止を求める声明文をMediumで公開している。

 「Dragonfly」は中国市場に向けてGoogleが開発している検索エンジンで、中国政府が検閲して問題なしと判断した情報のみが表示できる仕様。この計画に対しては議員や人権団体が反対を表明しているが、今回はGoogleに現在勤務している従業員からも反対の声が上がったとして注目を集めている。実は今年の夏にも同社従業員による大規模な署名活動が社内で行われたことが明らかになっているが、今回はいわば二度目ということでMedium上で声明文の全文を公開し、200人を超える従業員の実名と所属を末尾に掲載し、社外にもその行動をアピールするかたちを取っている。これ以外にも、人権団体も同社従業員を対象とした署名活動に取り組んでいるなど、社内外を問わず反対の声は上がっており、2010年以来の中国市場再参入を目論むGoogleが、どのような対応に出るか注目される。