やじうまWatch

利用率低迷、さらにスパム報告も…YouTubeが視聴者による翻訳受け付け機能を廃止

 YouTubeが提供していた視聴者による翻訳機能が9月28日に廃止された。利用率も低く、また、スパム報告が絶えなかったためとしている。

 YouTubeでは自動字幕起こしツールがよく知られているが、その一方で、より質の高い翻訳字幕を実現すべく、視聴者からの字幕提供を受け付けるシステムをこれまで運用していた。これらは元動画の投稿者もしくはコミュニティのチェックを経て公開されるシステムになっていたが、利用率は全チャンネルの0.001%未満と極めて低い水準にとどまっていたほか、スパム報告が絶えなかったとのことで、この9月28日をもって廃止することが7月末の時点で発表されていた。視聴者からは、YouTube全体の動画数を考えると利用率は低くて当然であり、また、母国語でない翻訳を元動画の投稿者にチェックさせる仕組み自体がおかしいという声もあり、廃止反対の署名も行われていたが、期限までにGoogleに翻意させるには至らなかったようだ。ユーザーニーズが高い翻訳機能だが、Googleをもってしてもうまい仕組みを作るのは難しかったようだ。