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なぜ今頃? Windowsのバージョン別シェアで「Windows 10」が80%の大台突破、その理由とは

 Windowsのバージョン別シェアの調査で、Windows 10が初めて80%を超えたことが話題だ。Windows 11が登場したばかりのこのタイミングで、いったい何が起こったのだろうか。

 これは、Statcounterが調査を行っているWindowsのバージョン別シェアによるもの。それによると、Windows 10はここ半年ほど78%台で伸び悩んでいたが、先月には79%を超え、そして今月は初の80%超え(81.43%)を達成したという。Windows 11が登場したにも関わらず根強い人気……と言いたいところだが、実はこれにはからくりがある。調査対象サイトで取得しているUser-Agentでは、Windows 11、Windows 10ともに「Windows NT 10.0」となるため、Windows 10の実数の中にはWindows 11もまるごと含まれてしまっているのが、そもそもの理由というわけ。その一方、次点であるWindows 7はこの2カ月ほどでシェアを急速に減らしており、ここだけ見るとWindows 7からWindows 10ないしは11への乗り換えが急速に進んだとみられる。現状、多くの調査会社がWindows 10と11の判別に苦戦している裏には、このようにUser-Agentに頼っていたという事情がありそうだ。