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宿泊予約が無効の可能性も? 国内5100軒の宿泊施設、10月11日から予約販売システムの一部機能が停止

 国内5100軒の宿泊施設で用いられている予約販売システムで10月11日から障害が発生していることが判明し、関係者を中心に波紋を呼んでいる。

 これは株式会社シーナッツが提供している宿泊施設向け予約・販売システム「TLリンカーン」。宿泊施設はさまざまな旅行会社やサイトで客室を販売しているが、どこかで1室が販売されたとき、ほかの旅行会社やサイトに登録している客室の在庫を減らす作業を自動的に行ってくれるのがこのシステム。ところが国の新たなキャンペーン「全国旅行支援(全国旅行割)」が始まった10月11日からトラフィックが急増したことで処理の滞留が発生、一部の機能を停止する措置が取られた。12日までに復旧しておらず、その間も予約受付が継続されていることから、宿泊施設が把握しないうちに大量のオーバーブッキングが発生している恐れもあり、同システムを導入している宿泊施設がSNS上で懸念を表明するなど、関係者の間で大きな波紋を呼んでいる。ユーザーの側からは正常に予約が完了したように見えるため、当日現地に行って初めて予約が通っていないことに気付くなど、今後大きなトラブルに発展する危険をはらんでいる。なお、シーナッツによると、12日21時時点で解消時期は未定となっている。