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サムスンの超解像度スマホ、低解像度の月の写真にうっかりディテールを追加してしまう?

 わざと解像度を下げた月の写真をディスプレイに表示し、それをサムスンのスマホ「Galaxy」で撮影したところ、元写真にないディテールが追加された……そんな実験結果が話題になっている。

 これはあるredditユーザーが、月の高解像度写真を170×170ドットというアイコンサイズに縮小したのち、さらにぼかしを適用して月面のディテールを除去。これをディスプレイに表示した状態で部屋を真っ暗にし、Galaxyの撮影機能「スペースズーム」で写真を撮ったところ、元画像には存在しないディテールを追加した写真が得られたというもの。証拠写真を見る限り、単なる超解像度処理では説明がつかないディテールが「復元」されており、実験を行ったユーザーは、AIが「被写体は月」と判定してディテールを合成した、つまり、ここで行われているのは「写真の補正」ではなく、月だと判定した部分に月のディテールのデータを合成しただけではないかとして、批判している。ちなみにGalaxyのカメラ設定でオプティマイザー機能をオフにするとこの実験のようなディテールの「復元」は行われなかったそうだ。光学処理が実際には使われていないとするこの実験、「AppleInsider」など複数のメディアが取り上げたことで騒ぎは大きくなっているが、今のところサムスンはこの件に関してコメントしていない。