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「ChatGPTはプライバシー侵害」イタリアに続いてEU各国もChatGPTの利用禁止を検討中?

 ChatGPTはプライバシーの侵害だとして利用を規制し始めたイタリアに続き、ほかのEU加盟国も同様の規制の検討を開始したようだ。

 イタリアは3月末、プライバシーの侵害が懸念されるとしてChatGPTへのアクセスを一時的に禁止。同国の個人データ保護当局が下したこの決定は、国内からも批判が噴出するなど今も議論が続いている。当局が順守されているかを確認すべきとして挙げた「一般データ保護規則(GDPR)」はEU各国で用いられているものであり、そのつながりもあってかドイツやフランス、アイルランドなどEC加盟国の一部は、この件についてイタリアと情報交換を行い、足並みをそろえようとしているようだ。当初はプライバシー侵害についての調査が完了するまでは利用を禁止するという措置だったのが、ChatGPTが自ら、イタリアのIPアドレスからのアクセスを遮断したことで影響は広範囲に広がりつつあり、今後の展開によってはこれらの措置がEU加盟国全体に広がる可能性も出てきた。今後の展開に要注目だ。