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悪用は不可避? 圧縮ファイルと誤認されかねない「.zip」ドメイン、誰でも取得可能に

 zipドメインが一般ユーザーでも取得可能になったことを危惧する声がネットで相次いでいる。

 「.zip」はGoogleが保有するトップレベルドメインで、これまでは一般ユーザは取得できなかったが、このたびgTLDとして費用さえ払えば誰でも取得可能になった。ファイルの拡張子であるzipと紛らわしいことから、URLを圧縮ファイルと誤認させてクリックさせる手口に使われることが懸念され、実際に文書ファイルなどの拡張子を意味する文字列に「.zip」をつなげたドメイン名が多数取得されているようだ。こうした動きの一方で、現在は一部のプレミアムドメインを除いて多くの文字列が取得し放題ということもあり、面白半分にドメインを取得するケースも相次いでいる模様。Googleは「.zip」ドメインと同時に受付を開始した「.dad」「.phd」「.prof」「.esq」「.foo」「.mov」「.nexus」という計8つの新しいトップレベルドメインを同社ブログでアナウンスしているが、こうした懸念があることを知ってか、「.dad」「.phd」ドメインなどと違って「.zip」については具体的な使用例にほとんど触れていない。