ニュース

“ドメイン名の終活”ちゃんとやってる? DNSの基本的な話から突っ込んだ話まで、無料で聴けるイベントが6月24日開催

「DNS Summer Day 2022」オンライン聴講の参加申し込み受付中

日本DNSオペレーターズグループ(DNSOPS.JP)のウェブサイト

 日本DNSオペレーターズグループ(DNSOPS.JP)が6月24日、DNS(ドメインネームシステム)に関する最新動向などの情報を共有するイベント「DNS Summer Day 2022」を開催する。オンライン配信およびリアル会場のハイブリッド開催となっており、参加費は無料。

 オンライン配信の聴講申し込みは、Zoomのウェビナー登録ページにて受け付けている。リアル会場は、アーバンネット神田カンファレンス(東京都千代田区内神田3-6-2)で、connpassにて参加申し込みを受け付けている。定員が20人となっており、申し込み者の中から6月17日に抽選で参加者を決定する予定。

DNSの基本的な話から突っ込んだ話までカバー。今回は「ドメイン名」の話題が多めのプログラム

 DNSOPS.JPは、DNSの運用を通して社会基盤としてのインターネットの安定運用に寄与することを目的に、2006年に発足した団体。DNSの運用に関する情報交換・共有、議論の場の提供、円滑な運用のための情報公開、国内外における関係各組織との連携などに取り組んでいる。

 DNSOPS.JPによると、DNSは重要なインフラサービスとなっている一方で、その運用に対して十分な関心が払われておらず、必要な予算・人材などがきちんと割り当てられているとは言えない状況だという。こうした状況を踏まえ、DNSについて広く認知してもらうために、DNSの基本的な話から突っ込んだ話までカバーしたイベントとして開催するのがDNS Summer Dayだ。DNSのオペレーターや技術者はもとより、DNSに興味のある人ならば誰でも参加できる。

 特に今回、これまでのDNS Summer Dayと少し異なっているのは、「ドメイン名」をテーマにしたセッションが多いことだという。使い終わった/登録を更新しなかったドメイン名が第三者に悪用されるといったトラブルが話題になったこともあり、使っていたドメイン名のリリースに関する話――いわゆるドメイン名のライフサイクルマネジメントが注目されており、その意味では、ウェブサービス関係者にも役立つのではないかとしている。

 例えば、齋藤脩愉氏(長崎県立大学)によるライトニングトーク「学生自治会のドメイン名がドロップキャッチされてしまったお話」では、使っていたドメイン名がドロップキャッチされた際に実際に何が起きたか語られる予定だ。

 また、其田学氏(株式会社インターネットイニシアティブ)の「ドメイン名のつかいかた」では、ウェブサービスなどでドメイン名を利用する際に知っておいた方がいいことについて、実際にサービスを立ち上げたときにどのように考えたかを、DNS技術者の視点で語る。また、木村泰司氏(日本ネットワークインフォメーションセンター)による「ドメイン名をまもるということ」というセッションもある。

 当然ながらDNSについての話題も充実しており、「フルサービスリゾルバの反復問い合わせクエリの可視化」「DNS セキュリティ機構の普及状況調査:現状と今後の課題」「権威DNSサービスの調査結果共有」といったセッションがある。

 さらに、徳丸浩氏(EGセキュアソリューションズ株式会社)は「DNSリバインディングにどう立ち向かうべきか」と題して、企業内ネットワークなど外部から直接アクセスできない領域に対する攻撃手法としてのDNSリバインディングと、その対応状況、望ましい対策について説明する。