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「非倫理的な行為」マウスジグラーの使用が理由か? 米企業で従業員が解雇される

 “マウスジグラー”の使用が理由とみられる、米企業による従業員の解雇が話題だ。

 マウスジグラーとは、自動的にマウスポインタを動かすことで、スクリーンセーバーの起動やスリープへの移行を防ぐUSB接続のデバイス。テレワーク監視ソフトの中には、マウスが動いていないと業務に取り組んでいないとみなす機能を備えたものがあり、それらをだますためのツールとしてコロナ禍では一部でもてはやされた。Bloombergなどが報じたところによると、米ウェルズ・ファーゴ社が今回、仕事をしているかのような印象を与えるキーボード操作の偽装に関連する調査ののち、十数人の従業員を解雇したという。同社は「非倫理的な行為は認められない」とコメントしており、マウスジグラーを使っていた従業員が狙われたと話題になっているというわけ。マウスジグラー自体に何らかの違法性があるわけではなく、また、それらをインストールしていたからといって即サボりにつながるわけではないが、この一件でマウスジグラーの衰退へと向かうのか、それとも、より高性能なツールの開発のきっかけになるのか、動向を見る必要がありそうだ。