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EU、Starlink競合の衛星インターネットサービスを発表するも、稼働は数年後
2024年12月18日 11:25
EUの欧州委員会が、Starlinkの競合となる衛星インターネットサービスの計画を発表した。
イーロン・マスク氏率いるSpaceX社が提供している低軌道衛星によるインターネットサービスのStarlinkは、地上回線の通信環境が整備されていない地域でも高速なインターネットが可能になることから、日本でも個人でアンテナを購入する人が増加している。今回発表されたのはこのStarlinkの競合となる衛星インターネットサービスで、中軌道と低軌道の両方で運用される290基のIRIS2衛星群を利用して通信を行うという。提供対象はEU圏で、政府当局はもちろん民間企業および一般ユーザーにも解放されるとしているが、現時点ではまだこれら衛星群の利用契約を締結したにすぎず、稼働予定は2030年がめどと、まだまだ先。官民契約ですでに支払ったとされる106億ユーロ(約110億ドル)というコストもほんの一部でしかなく、唯一無二のサービスと言われるStarlinkに肩を並べるには、相当な時間と予算が必要になりそうだ。
- Europe’s Starlink competitor is go(The Verge)
https://www.theverge.com/2024/12/16/24322358/iris2-starlink-rival-europe-date-cost - Commission takes next step to deploy the IRIS² secure satellite system(European Commission)
https://ec.europa.eu/commission/presscorner/detail/en/ip_24_6439