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Instagram、米国で活動するTikTokクリエイターを巨額の現金ボーナスで引き抜きか

 米国で活動するTikTokクリエイターを対象に、Instagramが巨額の現金ボーナスを提供するプログラムを開始したことが報じられ、話題になっている。

 米国で1月18日にサービス停止となったものの、トランプ新大統領の意向を受け、1月20日にサービスを再開したTikTok。とはいえ、アプリストアでのダウンロード提供は停止したままで、新規のインストールはできない状況が続いている。また、今回の措置もあくまでTikTokを禁止する新法の適用を75日間猶予するものにすぎず、今後の見通しは依然、不透明だ。こうした中、InstagramやFacebookを運営するMetaが、TikTokで活動している米国内のクリエイターに対し、巨額の現金ボーナスと引き換えにMetaの動画サービス「Reels」に独占的に動画を投稿するよう働き掛けていることが明らかになった。その額は、Metaでは90日間で最大5000ドルと発表しているが、海外メディア「The Information」によると月額最大5万ドルに上るケースもあるとのことで、法外とも言えるビッグボーナスだ。過去にReelsで実施されたボーナスプログラムは途中から支払い額の削減が始まるなどして停止された経緯があるが、今回はライバルであるTikTokの先行きが不透明な状況なだけに、これまでにない大盤振る舞いとなっているようで、今後の覇権争いへの影響が注目される。