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登場からわずか3年……次世代ブラウザー「Arc」が開発停止。その理由とは

 次世代ブラウザー「Arc」が開発停止を発表した。

 Arcは、The Browser CompanyによるChromiumベースのウェブブラウザーで、2022年に発表された。サイドバーを重視したデザインや、スペースと呼ばれるカテゴリー単位でのタブ管理など特徴的な複数の機能を有しており、次世代ブラウザーの特集記事では必ずと言っていいほどその筆頭に挙げられる存在だった。今回、同社はAI中心の新ブラウザー「Dia」の発表とともに、Arcの開発を停止すると発表。廃止こそしないものの、今後は新機能を追加する意思がないことを明らかにした。Arc自体は2024年にAI関係の新機能が追加されるなど、決してAIに非対応というわけではなかったのだが、同社では、Arcは普段使いのブラウザーとはかけ離れたマニアックな方向に進化しすぎたこと、また、Arcに付け加えるよりも新規に開発したほうがセキュリティの向上につながると考えたことを、開発停止の理由として挙げている。CEOのJosh Miller氏は最新のブログ記事で、5年後にはデスクトップで最もよく使われるAIインターフェースが、かつてのデフォルトブラウザーに取って代わるとの予測も示している。